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メディア・活動ACTIVITY 2016
メディア・活動

| 2016年

【2016年11月15日】
東京新聞に当センターの意見が掲載されました

警視庁が精神科医と連携し、ストーカー加害者を治療につなげる制度の利用が進んでいない。4月の運用開始から7ヶ月がたっても、治療を受けた人はゼロ。
十万円以上かかる費用が支障になっている。
ストーカーへの規制強化の一方で、更生の仕組みづくりは難航している。警視庁の担当者は、「自己負担だと説明すると」、話が止まる」と漏らす。
男女問題解決支援センターの代表理事で精神科医の福井裕輝氏は、「英国やオーストラリアには百パーセント公的負担する制度がある。そうなればだいぶ変わると指摘する。

東京新聞詳細はこちらからダウンロードできます(PDF)


【2016年11月02日】
警察大学校にて講義を行いました。

警察大学校 警察庁から依頼を受けて、当センターの代表理事・精神科医の福井裕輝が「ストーカー/DV対策」と題した講演を行いました。


【2016年10月06日】
毎日新聞に当センターの意見が掲載されました

「2度と繰り返さないため、どうか専門家を紹介してください」横浜地裁であった幼児への殺害や強制わいせつなどの事件の裁判で、被告のベビーシッターの男は最終意見陳述をこう結んだ。
多数の幼児への性的虐待は、かつての男が受けた性暴力のトラウマによるものというのが男の主張だった。
性犯罪の加害者治療の専門家、福井裕輝医師が、「かつて受けた性暴力の影響で怒りの感情が根っこにあり、その矛先を弱者に向けることは十分に考えられる」と指摘し、怒りの感情をマネジメントする治療プログラムが必要という。

毎日新聞記事詳細はこちらからダウロードできます(PDF)


【2016年10月05日】
西日本新聞に当センターの意見が掲載されました

福岡県豊前市で小学5年の女児を連れ去り殺害したとして罪に問われ、無期懲役判決を受けた被告は、過去にも小学生女児を狙ったわいせつ事件を起こし、再犯を防ぐプログラムを刑務所内で受けていた。
悲劇が繰り返されたことから、プログラムの実行性に対する疑問の声が上がっており、薬物治療など踏み込んだ対策の必要性を訴える声もある。
日本では、薬物治療も民間での実施にとどまっている。薬物療法を行うNPO法人「性障害専門医療センター」の福井裕輝医師は、「きちんと薬物療法を受けている人の再犯率はゼロ。
性衝動に苦しんでいる加害者もおり、受刑中から出所後まで一貫して治療できる法的枠組みが必要だ」と話す。

西日本新聞記事詳細はこちらからダウンロードできます(PDF)


【2016年10月04日】
熊本日日新聞に当センターの意見が掲載されました

福岡県豊前市で昨年1月、小学5年の女児を殺害したとして罪に問われた被告の裁判員裁判で、福岡地裁は無期懲役の判決を言い渡した。被告は性犯罪前科が複数あり、受刑中に再犯防止プログラムを受けていた。
繰り返された悲劇に、専門家は「矯正するだけでなく、性犯罪を病気であると認め、治療するべきだ」と訴える。
NPO法人「性障害専門医療センター」の代表理事を務める福井裕輝医師は、「(治療を)継続した人の再犯率はゼロ。
被害者を生まないためには加害者を治すしかない」と治療の拡大と保険適用を訴える。

熊本日日新聞記事詳細はこちらからダウンロードできます(PDF)


【2016年10月04日】
佐賀新聞に当センターの意見が掲載されました

福岡県豊前市の小5殺害事件で、無期懲役判決を受けた被告は、少女らに対する性犯罪前科があり受刑中に再犯防止プログラムを受けていた。
繰り返された悲劇に専門家は、「矯正するだけでなく、性犯罪を病気と認め、治療するべきだ」と訴える。
NPO法人性障害専門医療センター福井裕輝医師は、世界の主流を認知行動療法と薬物療法と指摘する。出所後の認知行動療法は、刑務所という誘惑のない環境よりも効果を認めるという。

佐賀新聞記事詳細はこちらからダウンロードできます(PDF)


【2016年10月03日】
NHK番組「ロクいち福岡!」にて当センターの意見が放映されました

豊前市少女女児殺害事件で、福岡地裁は「殺人などについて見る限り死刑を科すほど生命軽視の度合いが大きいとはいえない」と、被告に無期懲役の判決を言い渡しました。
性犯罪への対策として、国は罰則の強化も検討していますが、それだけでは不十分だという指摘もあります。
専門家は、出所後も社会の中で治療できる枠組みが必要であると述べています。

【2016年9月20日】
今日感テレビにて当センターが取り上げられました

性犯罪を防ぐために、わが国では議論が尽くされているといえるでしょうか。
性障害専門医療センターSOMECでは、性犯罪を治療すべき病気としてとらえ、自分が過ちを犯したときのパターンを修正する認知行動療法や、男性ホルモンを抑える薬物療法などを実施しています。代表理事の福井医師は、治療に加え、雇用のあっせんなど社会に受け入れる体制を作る方が再犯率が下がると述べています。

【2016年9月16日】
広島弁護士会にて講演を行いました

広島弁護士会にて代表理事の福井裕輝が「解離性障害の責任能力」について講演を行いました。

【2016年9月13日】
毎日新聞に当センターの意見が掲載されました

「魂の殺人」厳罰化評価

法相の諮問機関・法制審議会の総会が12日あり、強姦(ごうかん)罪の法定刑の下限を引き上げ、被害者の告訴がな くても加害者を起訴できる「非親告罪」化する刑法改正の要綱を全会一致で採択、金田勝年法相に答申した。「性障害専門医療センター」の福井裕輝医師は「加害者を減らすには医療も必要」と話す。考え方や行動に働きかける心理療法「認知行動療法」と薬物療法が効果的という。治療開始は早いほど良く「司法と医療が連携し、社会内で治療する仕組みづくりも重要だ」と話した。

毎日新聞Web版ページはこちら

【2016年9月10日】
ジャパンタイムスに当センターの意見が掲載されました

The Asahi Shimbun

9月10日のジャパンタイムスに当センターの意見が掲載されました。 インタビューの中で福井医師は、加害者治療の重要性について強調しています。

「The Japan Times」Web版はこちら

記事詳細ダウンロード(PDF)

【2016年8月26日】
The Asahi Shimbunに当センターの意見が掲載されました。

「日本は子どもへの性犯罪を阻止するため苦闘している」

The Asahi Shimbun SOMEC代表福井理事は、日本の性犯罪者への治療は米国やヨーロッパと比べ30年遅れをとっていると述べ、日本はまだ性犯罪者に対しどのような処遇をすべきか決めかねている段階であるとしています。また治療を受けている方々も治療費に苦心しており、保険適応がなされるべきであると述べています。

「The Asahi Shimbun」掲載ページはこちら


【2016年7月20日】
警察大学校にて講義を行いました。

警察大学校 警察庁から依頼を受けて、当センターの代表理事・精神科医の福井裕輝が講演を行いました。全国の警部、警部補の方々など、多数の方々にお聞きいただきました。


【2016年7月14日】
福岡警察本部にて公演を行いました

福岡警察本部にて代表理事の福井裕輝が「ストーカー/DV・性犯罪加害者対策」について講演を行いました。

【2016年7月6日】
医療プレミア特集   中村好見 | 毎日新聞「医療プレミア」に当センターの意見が掲載されました。

ストーカー病」加害者治療の必要性

一般社団法人「男女問題解決支援センター」の代表理事の福井裕輝さんに、「ストーカー病」という考え方と、加害者治療の必要性について聞きました。
私はこれまでに警察庁から3000件近いストーカー事案のデータの提供を受けて解析し、また、100人以上のストーカー加害者の治療を続けてきました。すると、加害者には「被害者感情」「激しい思い込み」「愛憎の入り交じったしつこさ」「飛躍した衝動性」など、驚くほどの共通性がみられました。

ストーカー行為は警察の口頭・文書警告などで8割が収まると言われています。 根気よく治療を続けることで、ストーカー行為をやめられる人は確実にいます。効果的なのはカウンセリングで認知のゆがみを改善する認知行動療法などの精神療法です。私自身も2013年、ストーカー加害者治療の受け皿として「男女問題解決支援センター」を設立し、警察から紹介のあった加害者に対し治療をして、有効性について報告しています。

毎日新聞「医療プレミア」掲載ページはこちら

【2016年7月5日】
医療プレミア特集 中村好見| 毎日新聞「医療プレミア」に当センターの意見が掲載されました

ストーカーの危険度を判断するポイントは

東京都小金井市で、芸能活動をしていた大学生の女性がファンだった男に刃物で刺された殺人未遂事件。警察の対応の不備やストーカー規制法強化の必要性が指摘されていますが、それだけで被害を減らすことはできるのでしょうか。一般社団法人「男女問題解決支援センター」(東京都)の代表理事で、精神科医の福井裕輝さんに聞きました。

私はストーカー行為を、「執着型」「一方型」「求愛型」「破壊型」--の 四つに分類しています。簡単に説明すると、執着型は元恋人や配偶者との親密な関係が壊れた場合▽一方型は自分の理想の人であるアイドルやタレントへの一方的な恋愛感情が暴走した場合▽求愛型は「ちょっとした知り合い」への一方的な恋愛感情が暴走した場合▽破壊型は性欲を満たす対象を支配しようとした場合--です。今回の事件は一見すると「一方型」だと思われますが、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)での接触があったことから「求愛型」の要素もあったと思います。

SNS上では、公開されたプロフィルややり取りで、あっという間に距離が縮んでしまう、あるいは縮んだと思い込んでしまうという特殊性があります。容疑者は、自分が被害者と身近な存在になったかのように錯覚したのかもしれません。私は警察庁から依頼されてストーカー、DV加害者の危険度を判定するプログラムを作り2013年に導入されましたが、今回、現場の警察官が使ったかは報告を受けていません。ただ、プログラムはあくまで予測で限界があります。SNSのやり取りからでも判断できるような判定プログラムを新たに作る必要があるかもしれません。

毎日新聞「医療プレミア」掲載ページはこちら

【2016年6月9日】
NHKクローズアップ現代で当センターの意見が放映されました。

追跡“サイバーストーカー”の闇

これまでストーカー被害の大半は、元交際相手や配偶者など、ごく身近な関係の間で起きていました。しかし、新手のサイバーストーカーは、ツイッターなどのSNSを通じて、無数につながる人どうしで起きることが特徴です。加害者の中には、一方的に相手を知っているファンのようなケースもあれば、全く見ず知らずの人がストーカーになる場合もあります。

現在のストーカー規制法では、連続して電話やファックス、メールを送信する行為は規制の対象になっていますが、SNSは含まれていません。
今、SNSで気軽に自分の身近な日常や感じたことを発信している方も少なくないと思います。しかし、そうした行為が、サイバーストーカーの引き金となっている実態が見えてきました。

数多くのストーカー加害者を診てきた、当センターの精神科医の福井裕輝医師は、「一般的にストーカーがたどる経過と同じ心理的過程のようなものを、SNS上で非常に短期間の間に起きている。“現実のように取り違える”、“相手のことを勝手に思い込む”。否定的な感情の持ち方に関しても、スピード感が出てきた。」と語った。

【2016年6月7日】
TBSテレビ Nスタで当センターの意見が放映されました。

元「キングオブコメディ」 高橋被告 保釈

女子高校生の制服を盗んだ罪などに問われている、元人気お笑いコンビ、キングオブコメディの高橋被告が今日、保釈されました。頭を下げること4回、逮捕からおよそ5カ月半ぶりに保釈されたその姿は、髪が伸び、頬がこけていました。

高橋被告は去年12月に逮捕。都内の4つの高校に侵入し、女子高校生の制服など143点を盗んだ窃盗などの罪に問われ、公判で起訴内容を認めていた。
動機について「性的欲求を満たすため」と供述した高橋被告。
性犯罪者の再犯防止に取り組んでいる、当センター福井裕輝医師は、医学的な治療が更生への近道だと指摘。「認知行動療法と呼ばれるカウンセリングの一種。それからホルモン療法という薬物療法の一種です。自分自身でコントロールが利かない、一種の依存のような病気です」と、語った。
裁判と共に更生への行方も注目されます。

【2016年6月1日】
国税庁にて講演を行いました。

国税庁庁舎にて代表理事の福井裕輝が「性犯罪・ストーカー被害への対策」について講演を行いました。

【2016年5月28日】
テレビ西日本 土曜NEWSファイルCUBEの特集で当センターの意見が放映されました

特集魂の殺人″性犯罪をなくすためには

毎年5月から多発傾向にある性犯罪。去年、福岡県内で認知された性犯罪は576件で、人口10万人当たりの認知件数は6年連続で全国ワースト2位となった。被害者の声、日本国内での防止策、韓国のGPS監視や薬物投与などの取り組みを通して、性犯罪をどう防ぐかを考える。
認知行動療法の他に加害者へのホルモン剤を使った治療に取り組む診療所(当センター福岡支店)が去年10月福岡市に開設されました。

当センターの代表理事、福井裕輝医師はホルモン剤治療について、「認知行動療法を開始しても1カ月〜3か月だけですぐに性欲が治まることはない、再犯を防ぐ目的の為には薬物を併用しないと難しいと感じた。出しているものを処方通りに守って薬を飲んだ人については再犯は起きていないが、本人の同意を得て薬を処方しても、実際飲んでいなかった場合は我々がコントロールできないのでどうしようもない」と語った。

【2016年5月24日】
テレビ朝日 スーパーJチャンネルで当センターの意見が放映されました。

男は「ストーカー病」か恨み中毒症≠治療で・・・

医学的な定義でもあるが本人のコントロールが効かなくなるストーカーは病気、今回の東京小金井市アイドル刺傷事件は典型的なストーカー病と当センターの福井裕輝医師は指摘。
「思い込みが激しく衝動的に行動するなど完全にストーカーの典型。最も怖いのは愛情が恨みに変わった事で、恨みの中毒症状はなんとかしたいと理屈ではわかっていてもやめることができない。治療では言い分を聞くことが重要」と話した。

福井医師は患者の話を聞きながら現実を見つめさせ、現実に引き戻された患者はストーカー行為を客観的に見れるようになる。これまで100人以上を治療し、再犯はみられないという。警視庁が始めた加害者に精神科医診療を促す試みにも協力している。
治療法としては、「彼らには彼らの言い分がある。仮に理屈が通っていなくても一通り言い分を聞いてあげるのが重要。聞くことで家族や仕事での立場、将来の事など現実を見つめさせる。現実に引き戻された患者はストーカー行為を客観的にみることができるようになる」と語った。

【2016年5月24日】
マイナビニュースに当センターの意見が掲載されました。

家族が突然万引きで逮捕…実は〇〇の病気だった!

ニュース番組や万引きGメンなどの特番で、よく目にする老人や主婦の万引き。大量の草餅や刺身など、「なぜこんなものを?」といぶかしく思うこともあるが、実はこの万引きの影に、「前頭側頭型認知症」という病が隠されていることも!

当センター代表の福井裕輝氏が前頭側頭型認知症と万引きの関係性について、「常習的な万引きと聞いて、まず挙がるのが“クレプトマニア(盗癖症)”という精神疾患。この病は発症が早く、10代から表れます。摂食障害や解離性障害、依存系障害などを合併しながら盗みを続けてしまうのが1つのパターン。これは、小さい頃のトラウマを抱えて発症する精神疾患なので、“前頭側頭型認知症”とはまるで違う病気です。“前頭側頭型〜”は、その名の通り、前頭葉や側頭葉の前方が萎縮することによって“脱抑制”が表れ、衝動的になってしまう脳の病気。少しのことでカッとするようになり、善悪を瞬時に判断することができなくなってしまうので、人によって様々な犯行に出てしまうのです。この病気はいまだに、あまり世間に認知されていない。これからもっと研究するべきであると私は考えます」と語った。

マイナビニュース掲載ページはこちら

【2016年5月20日】
excite.ニュースに当センターの意見が掲載されました。

夫の人格変化・暴力・・・前頭側頭型認知症の可能性も?

夫が突然だらしなくなった、いつも同じテレビばかり見ている、暴力的になった・・・実は40代から発症する「前頭側頭型認知症」の可能性が!
当センター代表で数々の症例を見てきた福井裕輝医師が、社会的にあまり認知されていない「前頭側頭型認知症」について、詳しく語った。

「”前頭側頭型認知症”は、40代から発症してしまう認知症で、アルツハイマーの5分の1の割合で存在するといわれています。前頭葉や側頭葉の前方が委縮し始め、それによって衝動的になり、万引きや反社会的行動に出ることことが多くなります。まだ若いために認知症と疑われることもなく、その症状は更年期やうつ病とにているとも言えるため、周囲もなかなか気づきにくいことが考えられます」

「人格変化も起きるので、身近にいる家族は一番気づきやすいと思います。MRIの画像ですぐに診断ができるので、“少し変だな?”と思ったら、まずは疑うべきでしょう。ただ、予防法は一切なく、万引きのほか、露出や痴漢、暴行など、兆候の出方も人によって様々。いち早く症状に気づく以外、初発での犯罪は防ぎようがないという点も厄介です」
疑わしいと思ったら、まずは病院へ…。40歳を過ぎたら、自分の脳の状態を一度知っておくことは、決して無駄にはなりません。

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【2016年5月20日】
刑法雑誌に当センターの意見が掲載されました。

「ストーカー加害者の病理と介入」

ストーカーの問題を本格的に考え、定期的に研究会を行い、何百という英論文に目を通し、研究室にあふれるほどの膨大な刑事事件記録を読み、警視庁から提供を受けたストーカーの加害者・被害者に関する3千件近いデータを解析、警察学校・大学校で合わせて数千人の警察官を対象に抗議を行い、現場の警察官から生の声を聞き、刑務所や拘置所でストーカー凶悪犯との接見を行い、被害者の苦しみに耳を傾け、被害者支援団体の方々とディスカッションをし、そしてストーカー加害者の診察を行ってきた当センター理事の福井裕輝医師。
そこから見えてくるストーカー加害者の精神病理と共通する特徴、刑罰の限界、医学・心理的アプローチ、司法と医療の連携についての考えを論じました。

【2016年5月16日】
ママテナに当センターの意見が掲載されました.

実録・高学歴夫がまさかの万引き!その理由とは…?
〜突然の万引きは脳の病気だった!〜


Japan Times某テレビ局のエリート社員や裁判官がまさかの万引きで逮捕!しかもその金額が数千円・・・とにわかに信じがたいニュースを目にする昨今。
だがこれらのニュースの裏側に、実は”ある脳の病”が隠されている可能性があるという。当センター代表の福井裕輝医師が万引きで社会的制裁を受けた、あるエリート経営者の話を実録として紹介した。

「ある資産家の会社経営者が、万引きする理由が見当たらないにも関わらず、使いもしない、必要もない歯ブラシを大量に万引きして逮捕されたのですが、この件を聞いたとき、私はまず”前頭側頭型認知症”という脳の病気を疑いました」
”前頭側頭型認知症”とは、40代から発症してしまう認知症で、社会全般的には、まだまだ認知されていない。

症状は画像検査ですぐにわかるが、通常万引き犯が、すぐに画像検査に至ることはなく、高裁でやっと判決が覆るケースも多い。
前出の会社経営者は、執行猶予中の再犯で一度は実刑を受けたものの、この画像診断によって、ようやく執行猶予がついたという。
「立派な地位があり、何不自由ない生活を送っている人が、監視カメラがあって、捕まることが想定される場所で犯罪を犯すこと自体が不思議な行為であり、その判断がつけられないわけがない。こういうケースの場合は、まずは画像診断で病理を探すべきだと思います」と福井医師は話した。

それには、何より家族の注意喚起が必要。もしも夫が、突然万引きで捕まったら・・・妻はまず、神経内科か精神科を受診することを勧めましょう。

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【2016年4月27日】
livedoorニュースに当センターの意見が掲載されました。

共感性が低いサイコパスを見分ける方法
何に残虐な一面を見せたかが重要


猫やウサギの虐待、親を刃物で脅すなど、青少年の事件が表面化し、急増しているようにも見える現代。
これらの事件の背景に見え隠れし、一定の数が存在すると言われているのが、精神病質(正常とされる人格から逸脱したもの)“サイコパス”。先天的な原因があるとされ、ほとんどが男子に見られるのだという。

これまで、精神科医の立場で様々な事件に関与してきた当センター代表理事・福井裕輝医師が、“サイコパス”についてわかりやすく解説する。
「サイコパスに関しては、遺伝負因が大きいと言えます。ですから一概に、“母親の育て方が悪かった”という一言で解決できる問題ではない。動物をイジメたり、親や友だちを刃物でおどすなど、その症状は重篤で、最初から親の手に負えないケースがほとんどです」 「はっきりとしたデータはありませんが、お子様が何を対象にして残虐な一面を見せるか・・・が重要です。
その対象が“哺乳類であるかどうか”がカギだと私は考えます。哺乳類に危害を与えることに対し、普通はかわいそうと思うはず。そう思えないのは共感性が低い証拠で、サイコパスの要素があると考えられます」 “サイコパス”が犯罪を犯す可能性”については、「サイコパスが犯罪を起こす可能性は、やはり高いと言えます。

ただ、性犯罪者のほとんどはサイコパスではないと言われていて、一部では、社会適応がよく、サイコパス的要素を生かして成功する例外もあります」と語った。 子どもが先天的に背負ってしまう異常人格。もしもサイコパスだと判明しても、親の向き合い方次第で、子が変容する可能性も…。心配な一面が見られたら、まずは専門家に相談を…。

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【2016年4月23日】
Yahooニュース ネタりかに当センターの意見が掲載されました。

子どものデジタル化とともに“性犯罪”は増加している?

スマホやタブレット、パソコンの影響で、子どものデジタル化が進み、性に関する動画にも接触しやすくなった。はたして、子どもの進んだデジタル化は、大人になって性犯罪を増長させないものなのでしょうか?京都医療少年院などに在籍し、精神科医の立場で様々な事件に関与してきた当センター代表理事・福井裕輝医師が子どものデジタル化が、性犯罪に及ぼす影響を語った。

「本来男子は、年齢に応じて性の発達を遂げるべきだと思うので、小さいうちからアダルト動画を見てしまうことは、性的虐待にもつながります。児童ポルノも絶対に見せてはいけません。ですが、基本的には、思春期の子がアダルトに興味を持つのはごく自然なこと。お子様が見る内容によって、一概には言えないかもしれませんが、すべてを制する必要はないと思います」

よく、小児性愛の犯罪者の自宅から、ロリコンものの2次元動画が押収されるケースを目にするが、2次元と小児性愛の関連性はあるのでしょうか?
「性犯罪は、もっと根深い背景が考えられ、遺伝的要素、耐えがたい封印された過去(性的虐待やイジメ)、こだわりの強い発達障害傾向、人格障害など様々な要因が複雑に絡み合って引き起こされる。犯罪の数だけ、その要因は異なるのです」
一般的に言えば、性犯罪はいきなり接触型(レイプや痴漢など)で起きるケースは希で、最初は非接触型から始まり、必ずその前兆が見られるという。今では、当センターのように、性障害で悩む人たちに、ホルモン治療(男性ホルモンの生成を減少させる)を行う施設もある。夫や子ども…家族に何か疑わしい兆候が見られたら、まずは専門家に相談しよう。

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【2016年4月19日】
excite.ニュースに当センターの意見が掲載されました。

多様化する性犯罪と家庭環境の関係は?

少年Aに始まり、寝屋川中2殺害事件、最近では、小学校教諭による小児性愛など、母親として、様々な危機管理が問われている。どんな両親の元で育ち、どんな環境で人格が形成されたのか・・・。

当センターの福井裕輝医師は「性嗜好から犯罪に走ってしまう犯人たちには様々な傾向があり、純粋型の小児性愛(子どものみに性的興奮を覚える)について言えば、先天的なものが大きく、非純粋型小児性愛の場合は、大人にも興味はあるが、彼女たちになかなか興味を持ってもらえないことから、その代償として性的対象が子どもへと向かってしまう。どちらのケースも、レイプやわいせつ行為など、性犯罪との関連はあるとされています。
海外では疫学調査されていて、性犯罪者の80%以上が、幼少期に何かしらの性的虐待や親からの虐待、または陰惨な激しいイジメにあっているとデータで報告されています。“男の子がトイレで大人に性器を触られた”“性交渉を目の当たりにしてしまった”“露出狂に遭遇した”なども立派な性的虐待です。お子様からこういう報告を聞いた場合は、笑って済ませてはなりません。親として、子どもと誠心誠意向き合い、ときにはカウンセラーに相談するなど、彼らの心の傷をしっかりとケアしてあげることが必要なのです」
「性犯罪の要因として、遺伝負因と環境要因があることはたしかですが、どちらも見当たらないようなケースも存在します。一言では語れない、大変複雑な問題なんです」と語った。

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【2016年4月14日】
西日本新聞に当センターの意見が掲載されました。

ストーカー対策、感情制御へ心理療法 専門家「刑罰だけより効果」

「好意が報われないことで『自分は被害者』という倒錯した意識を抱く。相手に拒絶されるほど、恨みを募らせていく」。100人を超えるストーカーの治療に携わってきた当センターの福井裕輝精神科医は、特徴をこう分析。
被害者意識が強いため通常の指導では効果が薄く、怒りをコントロールする心理療法を施す必要があるという。
昨年10月、治療拠点を福岡市にも設置。県警と連携する17機関の一つになっている。 今後、警察が医療機関に橋渡しする対象を、強姦(ごうかん)、強制わいせつなどの性犯罪にも広げていくべきだと提言した。
「性犯罪者の中には『自分の意思では犯行を止められない』と考え、やめるきっかけを求めている者が多い。逮捕時などにアプローチできれば効果は高い」と話した。

西日本新聞ニュース掲載ページはこちら

【2016年3月】
男女共同参画局の研究報告書へ、検証委員として協力しました。

内閣府男女共同参画局の「性犯罪等のための総合支援に関する実証的調査研究報告書」にて、当センター代表理事・精神科医の福井裕輝が検証委員として協力しました。

内閣府男女共同参画局サイトはこちら

【2016年3月31日】
「性とこころ」に当センターの意見が掲載されました。

ストーカー加害者治療−刑事司法と精神療法の連携−

性とこころストーカーの問題を本格的に考え、定期的に研究会を行い、何百という英論文に目を通し、研究室にあふれるほどの膨大な刑事事件記録を読み、警視庁から提供を受けたストーカーの加害者・被害者に関する3千件近いデータを解析、警察学校・大学校で合わせて数千人の警察官を対象に抗議を行い、現場の警察官から生の声を聞き、刑務所や拘置所でストーカー凶悪犯との接見を行い、被害者の苦しみに耳を傾け、被害者支援団体の方々とディスカッションをし、そしてストーカー加害者の診察を行ってきた当センター理事の福井裕輝医師。
そこから見えてくるストーカー加害者の精神病理と共通する特徴、刑罰の限界、医学・心理的アプローチ、司法と医療の連携についての考えを論じました。

【2016年3月20日】
被害者学研究に当センターの意見が掲載されました。

「ストーカー加害者の病理及びその対策」

警察におけるストーカー事案の認知件数は増加の一途と辿っており、2014年にはストーカー規制法の施行後初めて2万2千件を超えた。ストーカー事案の検挙件数、警告・禁止命令等の件数についても、法執行後、最多を記録している。
また、2013年10月に東京都三鷹市で発生した女子大高校生殺人事件を初めとしてインターネットを通して知り合ったものによってストーカー行為が行われる事案等、ストーカー行為をめぐる状況は多様化している。
長年、精神科医としてストーカー加害者を診てきたきた経験から、ストーカー行為に対し、どのような効果的な対策を行うことが可能か等について医学的・心理学的立場から論じました。

【2016年3月18日】
法務総合研究所で講演を行いました。

法務総合研究所において「ストーカー:加害者の病理とその対策」について代表理事の福井裕輝が講演を行いました。

【2016年2月29日】
内閣府委員会に委員として参加しました。

内閣府「性犯罪被害者等のための総合支援モデル事業」効果検証委員会に委員として参加しました。

【2016年2月8日】
AERA No.6号に当センターの意見が掲載されました。

AERA

「依存症」として対策進む性犯罪
罪は許せない でも治療受けて


卑劣な性犯罪は、ほかの犯罪に比べて再犯率が高いとされる。
「依存症」が理由とみて、治療で防止しようとの動きが出てきた。
小児性愛、のぞき、痴漢、盗撮、露出、強姦など、特定の性的な行動を過剰に繰り返してしまう症状は「性依存症」と呼ばれ、国際的な診断基準もある。
性依存症を診る当センター精神科医の福井裕輝医師によると、「自分がやめたいと思っても、それができなければ依存症と診断される」。
女子高生の制服などを盗み、昨年末に逮捕されたお笑い芸人(44)は、性的欲求を満たすために同様の盗みを繰り返したといい、自宅から約600点が押収された。これも姓依存症が疑われるケースだ。

遺伝や脳機能障害の可能性も否定できない。「性犯罪の常習者には、扁桃体などの脳の一部に血流低下が認められた」(福井医師)ケースもあるからだ。

依存症の治療が進んでいるのが米国。ビル・クリントン元大統領など著名人が告白したことで、性依存症が広く知られるようになった。
日本政府も06年から「性犯罪者処遇プログラム」を始めたが、課題も残る。精神科医らが指摘するのが、刑務所という社会から遮断された環境での治療にどこまで効果があるのか、という点だ。
さらに民間の体制は弱く、姓依存の専門知識を持つ医師は日本ではごく少数。自助グループにしても、米国のプログラムを導入するなどした三つの団体とその支部が大都市を中心にあるに過ぎない。
福井医師は、「刑罰を重くしたくらいでやめられる人なら、最初から性犯罪に手を染めない。再犯を防ぐことを真剣に考えたら、加害者治療を積極的にやるべきです」と訴えた。

AERAの記事詳細はこちらからダウンロードできます(PDF)

【2016年1月30日】
毎日新聞に当センターの意見が掲載されました。

女性に硫酸 男に実刑
地裁・懲役2年6月判決「恐怖理解できる」


Japan Times高崎市で昨年4月、買い物中の女性が相次いで硫酸をかけられた事件で、障害と器物損壊の罪に問われた同市山名町、無職、北村宜章被告に対し、前橋地裁は29日、懲役2年6月(求刑・懲役6年)を言い渡した。別の事件で昨年3月に東京地裁で言い渡された懲役1年6月の執行猶予も取り消され、合わせて執行される見通し。
北村被告は、東京地裁での保護観察付き執行猶予の言い渡しから間もない、保護司と面会した後、夕方から夜にかけ、駅ビルやショッピングセンターで女性に次々と硫酸をかけた。

県内の60代の女性保護司は「性犯罪や薬物乱用は、もっと専門的な治療を受ける必要があるのでは」と本音を漏らす。保護司は相手と「心のつながり」を持つことが重要とされ、専門知識は身につけていない。この女性保護司は「医師や保健所による治療的なサポートがあってこそ、保護司の仕事も生きてくる」と話す。
当NPO「性障害専門医療センター」は、性犯罪やストーカー行為の加害者に対し、心理療法と性欲を減退させる専門的な治療をしている。ただ、治療は自費で、本人や家族が申し出て始まる。代表理事を務める福井裕輝医師は「性犯罪をめぐる厳罰化の議論が進んでいるが、刑務所への『隔離』は再犯の抑止力にはならない。社会が加害者とどう向き合えばよいか、国民全員が考えるべき問題ではないか」と訴えた。

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【2016年1月26日】警察庁で報告を行いました。

警察庁において、「ストーカー行為者に対する精神医学的・心理学的アプローチに係る調査研究」報告を行いました。


【2016年1月15日】警察大学校で講演を行いました。

警察大学校 警察庁から依頼を受けて、当センターの代表理事・精神科医の福井裕輝が講演を行いました。全国の警部、警部補の方々など、多数の方々にお聞きいただきました。


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